木舩 恵(71期)

松田綜合法律事務所への入所を決めた理由

私は、漠然と司法試験合格を目指していたこともあり、司法試験合格後も将来どの分野を扱う弁護士になりたいといった希望はなく、具体的な弁護士業務についてもほとんど知りませんでした。そこで、私は、若手のうちに一般民事や企業法務、刑事事件など様々な経験ができる事務所に行きたいと思い、就職活動を行うことにしました。

就職活動をするといっても、法律事務所に詳しいわけではなく、どの事務所にエントリーすべきか迷っていたと頃、偶然、当事務所の弁護士と話す機会があり、その際、その弁護士から話を聞いていると、当事務所が幅広い分野の業務を扱っていることを知り、食事会終了後すぐにエントリーしました。そこが松田綜合法律事務所でした。

第一次面接は、事務所説明会も兼ねて行われ、そこでは具体的な業務内容についても説明があり、本当に幅広い業務を扱っていることがわかり、また、当事務所では若手であっても直接的に案件に関わることができるので、弁護士として成長するにはとても良い環境が整っていると感じました。

また、面接は第3次面接まで行われたのですが、面接にあたった先生方がとても話しやすく、自分が執務を行うにあたって質問をしやすい環境であるとも感じました。

このような理由から、私は松田綜合法律事務所への入所を決めました。

これまでの担当業務の内容

私が当事務所に入所してから、まだ半年程度しか経っていませんが、面接で説明されたとおり、とても幅広い業務に携わることができました。私が入所後、参加した案件は、顧問先からの契約書レビュー、一般的な法律相談、訴訟や刑事告訴など様々なものがあります。中でも企業法務といわれる仕事が多く、顧問先からの質問や契約書のレビューといった仕事は恒常的にあります。単に企業法務といってもスタートアップの企業から一部上場企業の仕事まで幅広くあり、扱う法分野も全く異なるため、勉強の日々です。

もちろん企業法務以外の仕事として、私選の刑事事件などを扱うこともあります。また、国選で刑事事件を行うことも可能であり、私自身も国選で刑事事件を扱っています。

指導・教育体制について

当事務所では、多くの事務所と同じようにパートナーと一緒に案件に参加し、共同で業務を行うなかで、パートナーから案件内容だけでなく、依頼者への対応方法について指導を受けます。当事務所では、主に若手弁護士が中心となって案件に参加するので、若手が依頼者との連絡やファーストドラフトを行うことになります。最初は、電話対応など慣れないことがたくさんありましたが、現在では依頼者と電話で案件について相談することにも慣れ、日常的に行っています。当事務所のパートナーはみな話しやすく、時には談笑も交え、案件の相談をすることもあります。複雑な案件について、パートナーとの議論が行き詰った場合には、案件に関わっていないパートナーや当事務所に所属している元札幌高裁長官を務めた弁護士に助言を求められる環境が整っています。

また、定期的に若手弁護士向けの勉強会も開催されます。相続法改正についての勉強会や働き方改革関連法改正についての勉強会といった典型的な勉強会だけでなく、第三者委員会についての勉強会、当事務所に所属する元札幌高裁長官による準備書面等の書き方についての勉強会など当事務所ならではの勉強会が行われます。

この他にも、外部セミナーに参加した弁護士からのフィードバック勉強会なども開催されており、業務だけでは関わることができない分野についても勉強会を通じて学ぶことができます。

 

松田綜合法律事務所の職場の雰囲気

入所後、驚いたことは、当事務所では弁護士を「○○先生」と呼ぶことなく、お互いに「○○さん」と呼び合っていたことです。パートナーであれ「○○さん」と呼ぶことで、話しやすくなっていると思います。

また、当事務所には個室がなく、パートナーもすぐ隣にいるという執務環境になりますので、業務に関して疑問点が生じたときは、気軽に相談することができます。入所してからというもの、ちょっとした疑問でもパートナーへの質問を躊躇したことはありません。

私のような若手が案件の方針などを提案した場合であっても、パートナーは、時間をかけ検討してくださり、時にはその方針を採用して頂ける場合もあります。

この他、業務以外の事務所の運営方法等についても、若手から提案しやすい環境が整えられています。

ワークライフバランスについて

当事務所では、時間管理はすべて個人に任せられています。というのも事務所内で共有している予定表に「起案」や「飲み会」等の用事を入れておけば、その時間についてはパートナーから案件を振られることはまずありません。休みについても同様に、予定表に自ら「終日休み」と入れておけば、断りなく休むことができます。

このように当事務所では、自らの予定を立てやすくプライベートの時間も確保することができます。

もちろん、時間管理が個人に任せられているということは、仕事の管理も自ら行わなければならないという点もあります。弁護士という職業上、業務量に波があり、忙しいときはあります。ただ、忙しいといっても、私は入所後、午後11時以降も事務所に残って仕事をしなければならないといった状況になったことはありません。忙しくない日であれば、午後六時には帰所することも可能です。

弁護士のワークライフバランスと聞くとどうしても私生活が制限されると思われがちですが、当事務所では私生活が制限されるようなことはなく、それぞれの私生活を送ることができると思います。

今後どのように成長してきたいか

アソシエイトの仕事量は、パートナー間である程度管理されているため、若手は一つの案件に多くの時間をかけることができています。幅広い業務について、多くの時間をかけることができるということは、その分野について深く勉強することでできるということでもあり、その分野について興味を持つきっかけにもなっています。

私自身、将来的に深く扱いたいという分野はまだ決めていませんが、様々な業務を行ううえで、だんだんと興味が出てきた分野もあります。若手といわれる時期に様々な業務に参加し、自らの弁護士としての将来設計をしていきたいと考えています。